2020年代以降、リモートワークとハイブリッドワークが企業に定着しました。在宅勤務、出社、フレックスタイム、副業――多様な働き方が同時進行する現代では、「全員のスケジュールを合わせる」だけでも一仕事です。本記事では、リモートワーク時代に特化した会議スケジューリングのコツを、実例とともに解説します。

従来の会議調整との違い

オフィスに全員が出社していた時代は、「次の月曜10時に会議室で集合」と決めれば終わりでした。しかし現在は、在宅・出社・育児・通院・移動など、様々な事情を抱えるメンバーがいます。リモートワーク時代の会議調整には、以下のような新しい考慮点が加わっています。

コツ1:会議形式を「3分類」して扱いを変える

すべての会議を一律に扱おうとすると無理が生じます。会議は以下の3分類に整理しましょう。

分類A

同期型・全員必須会議

意思決定や本格的な議論を行う会議。全員参加が必要なため、日程調整ツールでガッチリ調整します。月1〜2回が理想。

分類B

同期型・任意参加会議

定期共有会・勉強会など、全員参加でなくても成立する会議。録画+議事録で非参加者をカバー。

分類C

非同期型・テキスト会議

ステータス共有・進捗報告など、口頭でなくても済む内容はSlackやNotionの書面で代替。会議そのものを減らせます。

多くの企業では「全部Aの扱い」をしてしまい、結果として誰も集中できない状況に陥っています。まずは会議の整理から始めましょう。

コツ2:候補日時には「移動・休憩バッファ」を含める

「13時〜13時30分」と「13時30分〜14時」を連続で入れると、メンバーは休憩なし・水分補給なしで30分の連続会議に突入します。会議と会議の間には最低15分のバッファを入れる文化を作りましょう。

また、出社日の朝1番・夜最終枠の会議は避けるのが鉄則です。家族の送迎や通勤時間と被ると、参加者のストレスが激増します。

コツ3:投票型ツールでメンバーの「希望」を可視化

カレンダー連動の予約ツールも便利ですが、社内の「この時間は集中したい」「この時間は子供を寝かしつける」といった希望は、カレンダーに書きにくいもの。チョウセイ君のような投票型ツールに候補日時を出し、コメント欄で個別事情をヒアリングすると、誰もが納得する時間が見つかりやすくなります。

たとえば「水曜13時〜14時」「水曜15時〜16時」「木曜10時〜11時」と3つの候補を出し、参加者にコメントで「水曜13時は子供のお迎え対応で△、15時なら〇」と書いてもらえば、判断材料が増えます。

コツ4:海外メンバーがいるならタイムゾーン明示を徹底

「14時〜」とだけ書くと、海外メンバーは混乱します。「JST 14:00 / PST 21:00(前日) / GMT 5:00」のように、複数タイムゾーンを併記しましょう。

世界各地に散らばるチームの会議は、誰かが必ず深夜・早朝になります。月替わりで時間帯をローテーションするなど、不公平感を減らす工夫も重要です。

コツ5:会議招待には「議題・所要時間・成果物」を必ず明記

「打ち合わせ」とだけ書かれた招待は、参加者にとって最悪です。誰のための、何の会議か分からないまま参加することになります。会議招待には以下を必ず記載しましょう。

これらが揃っていれば、会議そのものの質も格段に上がります。

コツ6:会議の「卒業ルール」を作る

定例会議は、いつの間にか目的が形骸化します。「3ヶ月ごとに会議の必要性を見直す」「議題が3回連続で薄ければ廃止する」といった卒業ルールを設けると、会議自体が増えすぎる現象を防げます。

ハイブリッド会議のスケジューリング注意点

対面とオンラインが混在する「ハイブリッド会議」は、特に時間配分が難しいです。以下のポイントに注意しましょう。

おすすめツール組み合わせ

リモート時代の会議調整は、複数ツールの組み合わせがベストです。

まとめ:「会議の質」は「調整の丁寧さ」に表れる

リモートワーク時代の会議は、時間以上に「誰がどんな状況で参加するか」への配慮が問われます。日程調整の段階で参加者の事情を汲み取り、会議そのものの形式を最適化することが、チームの生産性とエンゲージメントを高める鍵となります。

ぜひ本記事のコツを取り入れて、メンバー全員が「この会議に出てよかった」と思える時間を生み出してください。